太田川で楽しめる魚達の紹介
アユ
北海道西部以南の日本各地に分布します。
秋に川の下流域でふ化した仔魚は、すぐに海へ下り、翌春まで海で過ごした後、川へ遡上して縄張りを形成し、石の表面についたコケを食べ、1月で急激に成長します。
釣りあげた瞬間、キュウリやスイカのような香りがするため、「香魚」とも呼ばれます。
日本の内水面漁業にとって、また、太田川漁協にとっても最も重要な魚です。
令和7年度放流について(3/28~5/21)
| 種苗の種別 | 放流重量(kg) | 放流尾数(尾) |
|---|---|---|
| 太田川 自家生産 | 5,000 | 850,000 |
| 海産 | 250 | 15,000 |
| 琵琶湖産 | 600 | 75,000 |
| 合計 | 5,800 | 940,000 |
アマゴ
※組合員の方は4月中旬から5月初旬に集金をしますが、それ以前に雑魚を釣られる場合は前年の腕章をお使い下さい。
静岡県以南の太平洋・瀬戸内側、四国、大分県、宮崎県に分布します。日本海側に分布するヤマメとは、体側の朱点の有無で区別できますが、まれに朱点の無いアマゴもいるようです。
アマゴには一生を川の上流で過ごすタイプ(陸封型:アマゴ)と幼魚期に海へ下り、産卵のため母川に遡上するタイプ(降海型:サツキマス)が知られていますが、アマゴの幼魚がどちらの型になるかは、系統や成育環境によるようで、はっきりしません。
太田川漁協管内では、アマゴ、サツキマス両方とも楽しむことができます。
令和7年度放流について(3/31・4/27実施)
| 放流場所 | 放流重量(kg) |
|---|---|
| 西宗川 | 110 |
| 吉山川 | 80(水口橋より上流) |
| 高山川 | 140 |
| 小河内川 | 50 |
| 高瀬 | 20 |
| 合計 | 400 |
ウナギ(ニホンウナギ)
北海道の一部を除く日本に分布し、各地の主に川の中流域から河口域に生息しています。
昼間は岩の間などに隠れ、夜になるとエサを求めて動き回る夜行性です。
産卵はフィリピンの東にあるマリアナ海域で行われ、稚魚は海流に乗って日本まで辿りつき、川を遡上して定着生活に入ります。
かば焼きとしておなじみの魚ですが、ニホンウナギは近年生息数が極端に減少していて、貴重品になっています。
太田川漁協管内では、釣りやウナギ筒で楽しむことができます。
令和7年度放流について(5/22実施)
※令和5年度より高瀬堰~下流域にも放流しています
| 放流場所 | 放流重量(kg) |
|---|---|
| 祇園 | 5 |
| ヤナギ | 5 |
| 川内 | 5 |
| 高瀬 | 5 |
| 太田川橋 | 5 |
| 今井田 | 5 |
| 毛木 | 5 |
| 布 | 5 |
| 槙原 | 5 |
| 船場 | 5 |
| 澄合 | 5 |
| 久日市 | 5 |
| 三篠川 | 5 |
| 根之谷川 | 5 |
| 西宗川 | 5 |
| 吉山川 | 5 |
| 小河内川 | 5 |
| 鈴張川 | 5 |
| 合計 | 90 |
モクズガニ
樺太、中国、日本各地の河川・浅い海に分布し、広島ではズガニ、ガゾウ、桜ガニと呼ばれます。
中華料理の高級食材として知られているシャンハイガニは、モクズガニとは極めて近い種類とされています。
はさみ脚に生えている毛が特徴で、小型よりも大型、メスに比べてオスで毛が発達しています。川などの淡水域と海を行き来します。
太田川漁協管内では、カニ籠でモクズガニを楽しむことができます。
令和7年度放流について(9/30~10/27実施)
| 放流場所 | 放流重量(kg) |
|---|---|
| 西宗川 | 11.12 |
| 根の谷川 | 6.0 |
| 三篠川 | 59.0 |
| 吉山川 | 6.0 |
| 鈴張川 | 6.0 |
| 毛木 | 20.89 |
| 今井田 | 9.5 |
| 柳瀬 | 9.28 |
| 漁協前 | 6.58 |
| 太田川橋 | 9.28 |
| 安佐大橋 | 9.28 |
| ヤナギ | 10.64 |
| 合計 | 163.57 |